地球環境データコモンズは、地球環境データの統融合に関する研究および教育を推進するとともに、国内外の大学・研究機関との連携拠点として、その発展に寄与することを目的とし、2023年4月、東京大学の学際融合研究施設として設立されました。
地球環境データコモンズは、学内の地球観測分野、情報科学技術分野、災害や農業、公衆衛生などの公共的利益分野を担う部局の研究グループが相互に協力して連携体制を組織し、研究開発を進めています。機構設立より文部科学省委託事業、地球環境情報プラットフォーム<データ統合・解析システム(DIAS)>を推進し、多岐に渡る膨大は地球観測データや多様な情報を効果的かつ効率的に統融合する実証的データシステムの開発を進めてきました。<データ統合・解析システム(DIAS)>は、多種多様な地球環境データを地球規模の環境問題や大規模自然災害等の脅威に対する危機管理に有益な情報に変換し、その情報を国内外に提供しています。現在DIASユーザ数は1万人を超え、全世界の国々に利用されています。
未来においても予想される地球温暖化に伴う気候変動による災害の激甚化、感染症の拡大、生態系の破壊などの複雑多様化する地球規模課題の解決への貢献に向けて、地球環境データコモンズはこれからも地球環境変動の理解、予測、対応策におけるブレークスルーとなる研究成果を世界に先駆けて発信します。