地球環境データコモンズは、地球規模の社会課題の解決への貢献に向けて、地球環境データの統融合に関する研究及び当該研究分野に係る人材育成を推進するとともに、国内外の大学や研究機関等との連携を通じて領域横断的学際融合研究の発展に広く寄与することを目的とし、2023年4月、学際融合研究施設として新設されました。
地球環境データコモンズは、学内の地球観測分野、情報科学技術分野、災害や農業、公衆衛生などの公共的利益分野を担う7部局の研究グループが相互に協力して連携体制を組織し、研究開発を進めています。前身組織である地球観測データ統融合連携研究機構(EDITORIA)は、東京大学総長室総括委員会下の研究組織として16年間活動し、三期15年に渡り文部科学省委託事業、地球環境情報プラットフォーム<データ統合・解析システム(DIAS)>研究開発を推進、多岐に渡る膨大な地球環境データや多様な情報を効果的かつ効率的に統融合する実証的データシステムの開発を進めてきました。
<データ統合・解析システム(DIAS)>は、多種多様な地球環境データを地球規模の環境問題や大規模自然災害等の脅威に対する危機管理に有益な情報に変換し、その情報を国内外に提供しています。現在DIASユーザ数は1万人を超え、全世界の国々に利用されています。
未来において予想される地球温暖化に伴う気候変動による災害の激甚化、生態系の破壊などの複雑多様化する地球規模課題の解決への貢献に向けて、地球環境データコモンズはこれからも地球環境変動の理解、予測、対応策におけるブレークスルーとなる研究成果を世界に先駆けて発信します。